「万代ゼミ×新潟今昔写真」のご報告

2017.11.10

新潟今昔写真プロジェクトは9/12(火)、新潟公務員法律専門学校(中央区弁天)の学生70名に向けて「万代ゼミ×新潟今昔写真」と題して、万代シテイの昔と今を写真で比較する講座を開催させて頂きました。

 

※「万代ゼミ」は、万代シテイ商店街振興組合(中央区万代)が、万代シテイ内に所在する同校学生に対して、地域理解を深めてもらうべく開催しているものです。

 

今年の万代ゼミ開催の目的は、万代シテイに通う学生たちが、街並みの昔の姿を知り、街の発展プロセスについて学び、街への関心を深め愛着を持ってもらうこと。当プロジェクトは、今回の講座内容構築をお手伝いし、3時間半に亘る当日の進行を務めました。

 

今回の講座では、まず最初に当プロジェクトの活動紹介を行い、その後「流作場と万代シテイの歴史」に関するトークセッションを行いました。トークセッションでは共同代表・富山をモデレーターとして、(株)シルバーホテル 取締役相談役の中野進様三社神社 宮司の大橋毅様がゲストスピーカーとして登壇。中野様は新潟交通(株)の元社長で、万代シテイ開発を決断し成功に導いた方。そして大橋様が宮司を務める三社神社は、万代を含む流作場エリア一帯の氏神様。万代シテイの歴史を語る上で外せないお二人です。

 

大橋様からは、延享4(1747)年に信濃川に浮かぶ中州の集合体だった流作場エリア開拓の背景として、天領(幕府領)・新潟町の歳入増(石高増)があったことなどを紹介頂きました。また、中野様からは、万代シテイ開発の決断には、昭和39(1964)年の新潟地震からの復興を目指す目的であったこと、新幹線など交通機関の発達による東京へのストロー現象を食い止める意図があったことなど、国の政策と絡めたダイナミズムがあったことを説明頂きました。

 

休憩を挟んだ後は、今回の目玉である「昔の写真」の「今の姿」を撮り歩くフィールドワーク。70名が10チームに分かれ、チームリーダーの下、撮影係やタイムキーパーなどの役割分担をした上で、万代シテイへ出発。(なお引率として、商店街青年部及び学校職員の方々にご協力頂きました。)

 

撮影から戻った後はお披露目会です。撮った写真をその場でスクリーンに映し出し、町を歩きながら気づいたこと・学んだこと、撮影時の困難などを共有してもらいました。学生が撮影した今昔写真は、全てスマホアプリに掲載済みですので、アプリを開いてご確認下さい。

 

今回の「万代ゼミ×新潟今昔写真」は、今昔写真というコンテンツを教育分野で活用する初めての試み。当プロジェクトにとって活動の幅を広げる大きな契機となりました。これからも今昔写真というコンテンツを様々な分野で活用できるよう模索して参ります。

 

【講座の概要】
■開催日時: 9月12日(火) 13時~16時30分
■会場: 新潟公務員法律専門学校3階教室
■参加人数: 80名(学生70名、引率スタッフ10名)
■主催: 新潟今昔写真プロジェクト
■共催: 万代シテイ商店街振興組合、新潟公務員法律専門学校

 

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